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第31回:「給与25万円〜27万円(残業あり)は、残業代を含んだ金額か?
新聞の折込チラシの求人広告で、「給与25万円〜27万円(残業あり)」と書いた求人募集は、給与に残業代を含んでいるのでしょうか。
給与の決め方には、時間給、日額、月額、あるいは1年単位で給与を決める年俸があります。
時間給制の場合、(時間給×1月の労働時間)が一ヶ月の給与になります。
ただし、労働時間のうち、法定労働時間を越えた時間、法定休日に労働した時間、深夜の労働時間は割増賃金が必要になります。
日給制の場合、1日の所定労働時間に対して支払われる金額を言います。同じ日額でも、所定労働時間が異なれば時間給も変わってきます。
例えば、日額1万円のA社(所定労働時間7時間)と、B社(同8時間)で10時間働いた場合、その賃金は変わります。
ここで大事なのは、時間給が最低賃金を上回っていることです。そして、残業代を含んだ金額であることが従業員にわかるということです。
月給制についても同様です。
給与25万〜27万円は、募集広告を出した会社の所定労働時間を、1か月の所定労働日数働いた時の給与と考えられます。
もし、残業代を含む金額を賃金とするならば、何時間分が含まれているのか従業員にもわかるようする必要があります。
そして、想定した時間以上に残業をさせていないかをチェックするシステムが必要でしょう。
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by office-matsumoto | 2011-01-17