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「安心と安全」が事業存続の鍵   第22回:従業員の能力を存分に発揮

この厳しい経済状況で、多くの会社は疲れ果て元気がありません。まるで重い病に侵された病人のようです。
人間であれば病気の治療には、悪い患部を切除する治療や薬でじっくり治していく治療があります。
では、会社の病気にはどんな治療があるでしょうか。

リストラなどの大幅なコスト削減でしょうか。それとも、小さな無駄をなくす節約の積み重ねでしょうか。
残念ながら「これを飲めばたちどころに良くなる!」という特効薬はありません。なぜなら、会社に元気がない理由は、会社内の問題だけでなく、世の中の景気や情勢など外部の要因に大きく影響されるからです。
しかし、病気になりやすい人と、病気になりにくい人というのがあります。病気になりにくい人は、病気に強い体質に加えて、普段から体を鍛えていたり、病気にならないよう気をつけているように思います。

では、会社も病気に強くなるにはどうすればいいのでしょうか。

  • (1)病気になりにくい体質(企業風土)作り
  • (2)基礎体力の増強(従業員のレベルアップ)
  • (3)病気の予防対策(リスク管理)

まず、病気になりにくい会社は、従業員同士・上司と部下とのコミュニケーションが十分にとれていて、職場の雰囲気が明るく風通しの良い職場です。
また、従業員一人ひとりが自らの持ち味を十分に発揮し、自らが考えて行動する、そのような企業風土をもつ会社は不景気に強いと言えます。

次に、積極的に従業員教育に取り組むことにより、マナーや運転技術など従業員のレベルアップを図り、質の高い従業員を増やすことは、企業の基礎体力を高めることになります。
従業員一人ひとりが会社の一員であることを自覚し行動できる会社は不景気に強いと言えます。

そして、従業員に安全とコンプライアンスのレベルを定着させることが、万が一のリスクを回避することになり、同時に荷主からの信頼を勝ち取ることになります。

運送業は、従業員による部分が非常に大きい業界です。
その従業員が十分に能力を発揮し、またそれを生かすことができれば、それが会社にとって良薬と言えるのではないでしょうか。

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by office-matsumoto | 2010-09-10

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