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最難関の資産管理、車両管理を極める!第9回
〜KYT(危険予知トレーニング)の進め方 3 /継続的実践のために〜

前回は、「全員参加型のKYTシート作成方法」および「日々のワンポイントKYTの実践」において、従業員の参加意識および共通認識の醸成が重要である、とお伝えしました。
今回は、KYTの継続実践、評価とメンテナンス、効果測定についてお伝えいたします。

何事にも『継続こそが力』といいますが、KYTもまさしく『継続』が重要です。
作り上げたプランを継続的に実施し、事故削減効果を得るためには、次の4点がポイントとなるでしょう。

  • 1.受け入れてもらうための「指導者の役割と指導方法」
    KYTを継続的に実施していくには、ドライバー自らが興味を持ち、前向きにKYTを実施する姿勢が必要です。
    それは、一方的な指導・教育ではなく、皆と共に実践するという職場の雰囲気作りが必要になります。
      (1)発言しやすいきっかけを作ること。
      (2)説教されていると感じさせないこと。
      (3)平易でわかりやすい問いかけにし、短時間でメリハリをもって実施すること。

  • 2.マンネリ化しないための工夫
    KYTを継続的に実施するには、「ヒヤリ・ハットの収集」「KYTシートのメンテナンス」を随時行い、マンネリ化を防ぐようにしましょう。(KYTシートの作成は前回のコラムを参考にしてください)
      (1)メモ用紙を備え、ドライバーから「ヒヤリ・ハット」を随時提出してもらう。
      (2)月1回程度、全員で「ヒヤリ・ハットメモ」を検討し、新たなKYTシートを作成する。
      (3)KYTシートを更新し、日別の「ワンポイントKYT使用シート」スケジュール表を作成しましょう。

  • 3.相乗効果を発揮するための「合わせ技」の実施
      (1)ドライバーの、指差呼称、声出し確認の実践
      (2)運転集中度の向上を図るため、健康管理及び労務(時間)管理の強化...等

  • 4.効果測定と評価
      (1)事業所の「KYT実践」の徹底度を評価
      (2)ドライバーの「KYT実践」の自己評価
      (3)ドライバー別または事業所の「連続無事故日数」の掲示と評価
      (4)事故件数、修理費用等の面からKYT実践による効果を測定

まとめ

KYTは「危険を予知」し、「危険を回避する必要性」に気付き、「危険回避運転」を実践することを徹底して行います。この徹底度が効果を大きく左右します。
KYT実践を日々継続することが、「危険への気付き能力」を向上させ、「危険回避運転の実践度」を向上させます。
マンネリ化させず、関心を持って、前向きに、継続的に取り組み続けることができるように努力すること、そして、その取り組みが効果を上げているかの検証も必要です。

次回は、「より良い(広がりのある)KYTを目指して」をお伝えします。

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