最難関の資産管理、車両管理を極める!第3回
前回は、車両そのものを管理する「車両管理台帳」についてお伝えしました。
今回は、車両の使用状況を把握する「運転日報」についてお伝えします。
社有車と言っても、その用途により使用実態はさまざまです。
例えば、営業車両、運搬用軽トラック、役員用の車両などです。または、会社の用事で銀行まで使用する車両もあります。
その各車両の使用実態を把握するために「運転日報」があります。
例:同一の従業員が自動車運転を行う場合(運転日報)(PDF)
例:多数の従業員が車両を使用する場合(運転日誌)(PDF)
「運転日報」の項目は、車両の使用実態により会社が必要とする項目で作成しますが、大きく分けると次の3つになります。
- 【燃費を把握する項目】
使用前・使用後のメーター指針から、走行距離がわかります。また、給油のタイミング、給油した燃料の量により燃費が計算できます。自動車は走り方次第で燃費が大きく変わります。エコドライブを導入し推進していくことで燃費向上をはかりましょう。
また、給油場所も管理が必要な項目でしょう。 - 【行き先・使用目的を把握する項目】
行き先・使用目的によっては、電車やバス等の公共機関が適切な場合があります。また、行き先と走行距離が適正であるかのチェックも必要です。
さらに、従業員による社有車の無断使用、あるいは自宅への持ち帰りが起きないよう、管理が必要です。 - 【車両の状況を把握する項目】
車両は日常の点検が重要です。走行中に普段と違うにおいや音、振動などを感じたら報告させます。症状が悪化する前に整備すれば修理費用が安くなり、また車両の寿命をのばすこともできます。
「運転日報」を乗車するたびに記録することで、その車両の使用状況を「見える化」します。それにより、使用者ごとの使用状況・運転特性を把握し、適切な指導を行うことができます。つまり、「運転日報」は、業務効率を改善するためにも有効なツールといえるのです。