オフィス松本:業務案内>トピックス

おふぃま新聞 2月号

2月のおふぃま新聞は以下の内容でお送りします。

1.高年齢者の雇用状況〜厚生労働省「令和6年 高年齢者雇用状況等報告」より

厚生労働省の調査によると、65歳までの高年齢者雇用確保措置について「継続雇用制度の導入」により実施している企業が67.4%[前年比1.8ポイント減少]、「定年の引上げ」により実施している企業は28.7%[同1.8ポイント増加]となっています。また、70歳までの高年齢者就業確保措置を実施済みの企業は31.9%[同2.2ポイント増加]となっており、65歳以上定年企業(定年制の廃止企業を含む)は32.6%[同1.8ポイント増加]となっています。

【厚生労働省「令和6年「高年齢者雇用状況等報告」の集計結果を公表します」(PDFが開きます)】

2.東京都がカスハラ防止指針を公表しました

カスタマー・ハラスメント(以下、「カスハラ」という)の防止を目的に、昨年10月に東京都が全国で初の条例を公布しました。今般、この条例に基づき、カスハラ防止のために必要な事項を定める「カスタマー・ハラスメントの防止に関する指針(ガイドライン)」が公表されました。指針では、@カスハラの定義と禁止、A顧客等、就業者及び事業者の責務、B都の施策、C事業者の取組み等について詳しく解説しています。

【東京都「カスタマー・ハラスメントの防止に関する指針(ガイドライン)」

3.有給休暇の取得率上昇とプレゼンティーイズム

厚生労働省の令和6年「就労条件総合調査」によると、令和5年の1年間に企業が付与した年次有給休暇の取得率は65.3%となり、昭和59年以降最も高くなっています。こうした流れの中で、職場の管理職の中には「最近の若い者は休みばっかり取っている」と感じる向きがあるかもしれません。もしかすると、それは「プレゼンティーイズム」に陥っているからかもしれません。プレゼンティーイズムとは、単に職場に物理的に存在することを重視する傾向や、長時間労働を美徳とする考え方を指します。一方で、その場にいないとコミュニケーションが不足したり報連相がスムーズにいかなくなるのも事実でしょう。新しい連絡ツールなどがいろいろと登場しているとはいえ、その場にいること、リアルな対面での情報交換の重要性が消えてなくなることはないでしょう。何事もバランスの問題かもしれません。

【厚生労働省「令和6年就労条件総合調査 結果の概況」

4.SNS等に労働者の募集に関する情報を載せる際の注意点

昨今、インターネットで犯罪実行者の募集が行われる事案(闇バイト)が見られ、その中には、通常の労働者募集と誤解を生じさせるような広告等も見受けられることから、厚生労働省は、SNS等を通じて直接労働者を募集する際には、@募集主の氏名(または名称)、A住所、B連絡先(電話番号等)、C業務内容、D就業場所、E賃金の6情報は必ず表示するよう、事業者に呼びかけています。

【厚生労働省「労働者の募集広告には、「募集主の氏名(又は名称)・住所・連絡先(電話番号等)・業務内容・就業場所・賃金」の表示が必要です」

5.障害者の雇用状況と法定雇用率引上げ〜厚生労働省「令和6年 障害者雇用状況の集計結果」等より

この公表結果によると、民間企業(常用労働者数が40.0人以上の企業:法定雇用率2.5%)に雇用されている障害者の数は67万7,461.5人(3万5,283.5人増、対前年比5.5%増)、実雇用率2.41%(対前年比0.08ポイント上昇)で、雇用障害者数、実雇用率いずれも過去最高を更新しています。一方で、法定雇用率達成企業の割合は46.0%(対前年比4.1ポイント低下)となっています。
法定雇用率は、令和8年度に2.7%へと段階的に引き上げられます。企業は継続して障害者雇用の推進に取り組む必要があります。

【厚生労働省「令和6年 障害者雇用状況の集計結果」(PDFが開きます)】

6.外国人の雇用実態に関する初の調査結果から

厚生労働省は、「令和5年外国人雇用実態調査」の結果を公表しました。これによると外国人労働者数(雇用保険被保険者数5人以上事業所)は約160万人で、在留資格別にみると、「専門的・技術的分野」が35.6%、「身分に基づくもの」が30.9%、「技能実習」が22.8%となっています。就労上のトラブルや困ったことについては、「なし」が82.5%、「あり」が14.4%と回答しています。「あり」と回答した人の内容(複数回答)をみると、「紹介会社(送出し機関含む)の費用が高かった」が19.6%、「トラブルや困ったことの相談先がわからなかった」が16.0%、「事前の説明以上に高い日本語能力が求められた」が13.6%、「その他」が34.5%となっています。

【厚生労働省「令和5年外国人雇用実態調査の概況」(PDFが開きます)】

コラム

2025年がスタートして早くも1箇月が経過しました。
初詣に行きそびれていたため、先週末浅草寺へお参りに行ってきたのですが、外国人の方であふれかえっていました。
春節が関係しているのかもしれませんが、日本語を耳にすることが難しい環境で、ここは本当に浅草寺?と疑いたくなるほどでした。
インバウンドのニュースを耳にしていたものの、このような状況を目の当たりにしたのは初めてでとても驚きました。

参道から1本となりの小道の店舗は日本らしさを感じるお店はほとんどなくなってしまっており、薬局の看板をかかげているチェーン店も店先で販売しているものはお土産品でした。
ハンドクリームを購入するために会計レジに行ったところ、中国語で話しかけられてしまいました。
それだけ日本人は少ないということなのでしょう。

by office-matsumoto | 2025-02-01

お気軽にお電話ください(初回無料・受付10:00〜17:00)