部下を指導する「教えるときの8原則」
4月は人事異動の季節ですね。
新たに部下を指導する立場になった方もいるのではないでしょうか。
「教える」「教育する」「指導する」は、経験や知識だけでなく、『教える技術』も必要になります。
【教えるときの8原則】
教えるときの心構え3項目
1.相手の立場に立って
教育の目的は、相手を育てることにあります。相手のレベルに応じて教育内容や進め方を変える必要があります。
2.やさしいことから、難しいことへ
最初から難しい話をすると、相手は理解できずに学ぶことを投げ出してしまいます。相手が理解し納得したことを確かめながら、だんだんとレベルの高い内容に進んでいきましょう。
3.動機づけを大切に
自分から学びたい気持ちになることが一番大切です。押しつけや無理やりやらされていると感じたときは、相手は受け入れてくれません。
教え方の3原則
4.一時に一事を
一度に多くの事を覚えるのはなかなか難しいものです。あれやこれやと欲張るよりは、ポイントを絞ってじっくり教えたほうが、効果が上がります。
5.反復して
繰り返して強調することで、教えたことをしっかり頭に叩き込むことができます。これは、同じ言葉を繰り返すよりは、「手を変え、品を変え」て、いろいろな方角から見せる方が効果的です。
6.身近な事例で強い印象を与えるように
身近な事例で説明することは、強い印象を受けて理解しやすく、記憶に残ります。
効果的な教え方のポイント2原則
7.急所(大事なところ)の理由をいって
何故それがポイントなのか、という理由を理解すれば、二度と忘れませんし実行します。
8.体験させ、五感を働かせて
体験することは最も印象を強くします。「百聞は一見に如かず」といいます。また、「百見は一試に如かず」ともいいます。五感をフルに働かせて、「やらせてみる」ことが記憶に残る教え方と言えます。
以上は、労働安全衛生法で定められている、「職長教育」のテキストから抜粋しました。この教育は、新任の職長に向けて、現場の安全を確保するために部下をどのように指導・監督していくか、という教育です。
「教える」「教育・指導」は、経験や知識だけでなく『教える技術』も必要になります。
指導者教育は、オフィス松本まで。
by office-matsumoto | 2011-05-06