事務所新聞 7月号
7月、シトシトの梅雨空ではなく、突然のゲリラ雨の梅雨です。
穏やかな日本の天候はどこへやら・・・
年ごとに、極端な気候へと移っているようです。
1.「新卒者体験雇用事業」の拡大
この事業は、就職先が決まっていない新規学卒者を対象に、
企業が体験的な雇用を行うことで、
その後の正規雇用に結び付けることを目的としています
この制度を活用する企業には、「新卒者体験雇用奨励金」が支給されます。
奨励金の額は、
1カ月目:8万円、
2カ月目:4万円
3ヶ月目:4万円です。
この制度を利用して、人材の採用・定着につなげたいですね。
2.労災における「障害認定の男女差」
労災で顔や首にやけどの跡が残った場合、
労災認定では、男女に差があります。
「外貌に著しい醜状を残すもの」として、
男性の等級は「12級」、女性の等級は「7級」です。
これは、女性のほうが男性より精神的苦痛が大きいとするからです。
この男女の差について、京都地裁で「憲法違反」との判決が出ました。
厚生労働省は、今年度中に労災保険の障害等級表を見直すとしています。
3.「メンタルヘルス対策」をめぐる動き
日本における自殺者3万人超の内、約2500人の原因・動機は、
「勤務問題」と言われています。
企業として、次の取組が急務となっています。
(1)メンタルヘルス不調者が発生しないための取組み
(2)不調者が発生してしまった場合の対応に関してのルール作り
具体的には、「休職制度」 「職場復帰制度」 「リハビリ勤務制度」等の規定化
が急がれるところです。
4.育児・介護休業法に関する援助・調停制度
6月30日に育児・介護休業法の一部が施行されました。
育児取得による不利益取扱いは禁止されていますが、
それらに関するトラブルは多いようです。
例えば、育児休業取得による解雇、降格、
または、正社員からパートタイマーへの変更の強要などです。
改正育児・介護休業法においては、
都道府県労働局長による「援助制度」
社会保険労務士や弁護士などの専門家で構成される「調停制度」があります。
企業としては、紛争とならないような制度作り、労務管理等が求められます。
コラム
小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶりに地球に帰ってきました。
持ち帰った小惑星の砂や微量の気体から何が発見されるかすごく興味があります。
昔、カール・セーガン博士が宇宙・地球・人間を語ったTV番組「COSMOS」がありましたが大好きな番組でした。
暑い夏、たまには窓を開けて星を眺めてみましょうか。ひょっとしたら、大阪の職人集団が打ち上げた人工衛星「まいど1号」をみることができるかも。。
by office-matsumoto | 2010-07-01