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おふぃま新聞 8月号

8月のおふぃま新聞は以下の内容でお送りします。

1.性的少数者のトイレ使用制限に関する最高裁の初判断が示されました

7月11日、戸籍上は男性で性同一性障害の経済産業省職員に対するトイレの使用制限について、最高裁第3小法廷は国の対応を「裁量権の範囲を逸脱し違法」とし、制限を不当と判断しました。裁判官の補足意見には、使用制限について、当初の必要性は認めつつ、教育等により理解を得るための努力を行い、必要に応じて見直すなどが必要だったとするものがあります。また裁判長は、今後、事案の積重ねを通じて指針や基準が形作られることに期待したいとしています。

【裁判所「判決文」(PDFが開きます)

2.シニア採用の現状と課題

マイナビが行った、非正規雇用の採用業務に携わった人を対象とした調査(2023年)の結果によると、人手不足を背景に、非正規雇用のシニア(65歳以上)の採用について、警備、介護、ドライバーといった業種で採用実績が高いようです。この調査で、シニア採用をしている、または採用意向があると回答した人の「シニアを採用したい理由」としては、「人手不足の解消・改善に繋がるから」(51.2%)、「専門性が高い・経験が豊富」(37.1%)、「これまで採用したシニアが優秀だったから」(25.4%)といった回答が上位に挙がっています。 一方、シニアを採用したくない理由として、「体力や健康面に不安がある」(53.7%)という回答もあります。

【マイナビ「非正規雇用の外国人・シニア採用に関する企業調査(2023年)」

3.永年勤続表彰金の社会保険、労働保険および課税上の取扱い

社会保険上の取り扱いは「標準報酬月額の定時決定及び随時改定の事務取扱いに関する事例集」に問答が追加されました。
労働保険上、行政手引50502では「勤続年数に応じて支給される勤続褒賞金は、一般的には、賃金とは認められない。」とされています。
課税上は、国税庁のタックスアンサーNo.2591によると、創業記念で支給する記念品や永年にわたって勤務している人の表彰に当たって支給する記念品などは、一定の要件を満たしていれば、給与として課税しなくてもよいことになっています。(例外あり)

【厚生労働省「「標準報酬月額の定時決定及び随時改定の事務取扱いに関する事例集」の一部改正について」(令和5年6月27日事務連絡)」(PDFが開きます)

4.精神障害に関する労災補償状況 〜厚労省 令和4年度「過労死等の労災補償状況」より

厚生労働省が公表した令和4年度「過労死等の労災補償状況」によれば、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況について、労災請求件数は2,683件で前年度比337件の増加、支給決定件数は710件で前年度比81件の増加となっています。この数はいずれも統計開始から過去最多となっています。
精神障害の労災認定基準については、業務による心理的負荷評価表の見直し(具体的出来事にいわゆるカスタマーハラスメントが追加等)がされるなど、近く改正予定となっています。

【厚生労働省「令和4年度「過労死等の労災補償状況」精神障害の労災補償状況」(PDFが開きます)

5.「建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する基本計画」が変更されました

「建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する基本的な計画」の今年6月変更の主な内容は以下の通りです。
安全衛生経費に関する記載の充実、一人親方に関する記載の充実、建設工事の現場の安全性の点検等に関する記載の充実、建設工事従事者の処遇の改善及び地位の向上に関する記載の充実、墜落・転落災害の防止対策の充実強化に関する記載の充実、健康確保対策の強化に関する記載の追記、人材の多様化に対応した建設現場の安全健康確保、職場環境改善に関する記載の追記 環境を整備することを目指しています。

【厚生労働省「建設工事従事者の安全及び健康の確保に関する基本的な計画」が変更されました

6.仕事と育児の両立支援、企業の半数が「業務に支障あり」〜東京商工リサーチの調査より

東京商工リサーチの調査によると、政府が進める少子化対策のうち、仕事と育児の両立支援について、企業の半数が「業務に支障が出る」と回答する結果となっています。従業員数別では、「支障あり」と答えたのは「300人以上」(59.7%)が最多でした。この結果について東京商工リサーチは、「中小・零細企業は、従業員の高齢化や採用難などで少子化対策の両立支援策が必要な年代が少ないことも要因と思われる。支援策が広がると従業員が育児に取り組みやすくなる一方、中小・零細企業では出産・育児を行う世代の雇用をさらに抑制することが危惧される」と分析しています。

【株式会社東京商工リサーチ「2023年「少子化対策」に関するアンケート調査」

コラム

(所員S・記)

九十九里に、犬と一緒にキャンプへ行ってきました。
気温は高かったですが、海が近いおかげかなんとか過ごすことができました。
これからがキャンプの夏本番シーズンですが、命に関わりそうなので、涼しくなるまでオフにしたいと思います。

子供の頃はこんなに暑かったか気になり、30年前の7月の気温を調べたところ30℃を超える日が5日しかなく、今に比べ過ごしやすかったようで、温暖化が進んでいるんだなぁと感じました。

最近の酷暑では、プールに入っていても水温が高いため熱中症の可能性があるそうです。
夏休みなどでお出かけの際は、水分補給を小まめにし、熱中症には気を付けて楽しみましょう。

by office-matsumoto | 2023-08-01

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