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おふぃま新聞 9月号

9月のおふぃま新聞は以下の内容でお送りします。

1.マイナンバーカードの健康保険証利用受付が始まりました

2021年3月から、マイナンバーカードが健康保険証として利用できることになりますが、その申込みが始まりました。詳細はマイナポータルのホームページ【マイナポータル「マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようになります!」】に掲載されています。

2.8月1日から雇用保険の基本手当日額が変更になっています

雇用保険の基本手当日額が、令和元年度の平均給与額が平成30年度と比べて約0.49%上昇したことおよび最低賃金日額の適用に伴い、変更されています。なお、平均給与額については、「毎月勤労統計調査」による毎月決まって支給する給与の平均額(再集計値として公表されているもの)が用いられています。
*変更の詳細については厚生労働省のパンフレット【厚生労働省「雇用保険の基本手当日額の変更」(PDFが開きます)】をご確認ください。

3.組織と人を成長させる1 on 1ミーティング

働き方改革・テレワークの浸透などで、社内コミュニケーションの重要性が再認識されています。そこで注目されているのが「1 on 1(ワンオンワン)ミーティング」です。これは、上司と部下が1対1、30分〜1時間程度で、1週間や1か月ごとなど定期的に開催するのが特徴です。話し合う内容は、現状の確認や、業務上の小さな気づきや困りごと、今後の目標、プライベートについてなどが多いようです。定期的に対話を行うことで、上司と部下の関係性を深めながら、部下自身の気づき・成長を促すことが目的です。

4.福利厚生施策の多様化とテレワーク〜(独)労働政策研究・研修機構調査

(独)労働政策研究・研修機構が公表した「企業における福利厚生施策の実態に関する調査」の結果によると、すでに行われている福利厚生は「慶弔休暇制度、慶弔見舞金制度、病気休職制度、永年勤続表彰、人間ドック受診の補助」が挙げられました。
本調査は2017年に行われているため、福利厚生施策としてのテレワークの導入比率は少ない(1.6%)ですが、現時点では状況は一変しており、テレワークの導入・運用は喫緊の課題となっています。テレワークの導入・運用に関わる現場のマネージャークラス等には、導入のための知識、実際に仕事を効率化するためのノウハウ、社内の空気を変えるための啓蒙・指導方法など、多くのことが求められています。

5.台風や秋雨前線の影響に要注意!早めに防災対策を講じておきましょう!

例年、9月は台風に加えて秋雨前線などの影響で雨量が増加する時期であり、土砂災害や河川の増水などに注意が必要です。今夏の大雨による被害も念頭に、8月中に、改めて自社の防災対策について見直しておきたいものです。
加えて今年は、特に新型コロナウイルス対策への準備も必要です。十分な量のマスクやアルコール消毒液、体温計を、備蓄品にセットしておきたいものです。

6.社会福祉施設、陸上貨物運送事業における労災防止について

社会福祉施設では、腰痛等の「動作の反動・無理な動作」と「転倒」による死傷災害が多い傾向にあります。また、施設利用者の送迎時の交通事故も社会福祉施設での特有の事故です。
陸上貨物運送事業における労働災害については、荷役作業時における労働災害が全体の約7割を占めており、荷役作業時の労働災害では特に荷台からの転落が多く、うちトラック荷台等への昇降時に発生するものがその約4割を占めています。

厚生労働省では、社会福祉施設、陸上貨物運送事業の労災の特徴を踏まえ、社会福祉施設には「職場の危険の見える化(小売業、飲食業、社会福祉施設)実践マニュアル」、陸上貨物運送事業には「陸上貨物運送事業におけるトラック荷台からの転落を防ぐために 荷台昇降設備・装備はありますか?」を利用し、関係者団体に対して、積極的な周知・指導に取り組むようにとしています。

コラム

早いもので、今年も残り4か月となりました。
労働保険年度更新・社会保険の算定手続きが一段落し、一息ついたら年末への準備が始まります。
年末には年末調整、賞与支払届などの手続きがありますので弊所で繁忙期となります。

さて、今年の最低賃金の引上げの目安額が公表されました。
ここ数年は20円程度ずつの引上げがあったのですが、今年は中央最低賃金審議会の「現行水準の維持が妥当」との意見を受け、1円〜3円程度の引上げになりました。

【速報】2020年度の最低賃金

2020年10月から改定される全国の最低賃金が、厚生労働省より発表されました。

3円引上げ

熊本(793)、長崎(793)、青森(793)、岩手(793)、山形(793)、宮崎(793)、徳島(796)、愛媛(793)、鹿児島(793)

2円引上げ

秋田(792)、福島(800)、茨城(851)、埼玉(928)、千葉(925)、滋賀(868)、鳥取(792)、島根(792)、香川(820)、大分(792)、佐賀(792)、群馬(837)、高知(792)、沖縄(792)

1円引上げ

宮城(825)、栃木(854)、神奈川(1012)、新潟(831)、富山(847)、福井(830)、長野(849)、岐阜(852)、愛知(927)、三重(874)、兵庫(900)、奈良(838)、和歌山(831)、岡山(834)、福岡(842)

据え置き

東京(1013)、静岡(885)、京都(909)

コロナの影響で会社が苦しいところに追い打ちとならないように忖度があったとみるか、上げ幅はこのあたりで元々ストップの予定だったのか、どちらでしょうか。
後者であればいいのですが、前者ならばコロナ収束後の来年・再来年の最低賃金の改定が、復調した会社を圧迫するような引上げにならないようお願いしたいものです。

by office-matsumoto | 2020-09-01

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